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取引所ガイド — 2026-11-04 — 約12分

仮想通貨の出金手数料を8社で比較|日本円の出金と暗号資産の送付で損しない選び方

結論は「出金の回数と金額」で決まります。日本円の出金は無料の社と1回770円の社があり、暗号資産の送付は1回で数千円の差がつきます。8社の実数値を出金額別・回数別に試算し、用途別の診断までまとめました。

仮想通貨の出金手数料を8社で比較|日本円の出金と暗号資産の送付で損しない選び方
ご注意:本記事は一般的な情報提供です。投資助言ではありません。本文に数値の例示がある場合は、執筆時点の情報に基づきます。実際の手数料・税制・条件は、各取引所の公式情報と最新の法令・税務情報をご確認ください。

結論:出金で損しない選び方は「出金の回数と金額」で決まる

仮想通貨の取引所を選ぶとき、多くの人が売買手数料だけを見ます。しかし実際に口座を使い始めてから効いてくるのは、出口のコストです。日本円として銀行へ出すときの出金手数料と、別の取引所や自分のウォレットへ暗号資産を移すときの送付手数料は、取引所ごとに大きく違います。売買手数料が安くても、出金のたびに770円かかれば、年に何十回も出金する人にとってはそちらの方が重くなります。逆に、年に1回しか出金しない人なら、出金手数料の差は数百円でしかありません。だから出金手数料の比較は、単なる安い順のランキングでは終わらせてはいけません。自分の出金の回数と1回あたりの金額を当てはめて、年間の総額で比べることが大切です。

本記事の結論を先にまとめます。日本円の出金が無料なのは、国内8社のうちGMOコインとSBI VCトレードです。出金の回数が多い人、少額をこまめに出す人ほど、この2社の優位は大きくなります。出金の回数が少なく、1回あたりの金額が大きい人なら、出金手数料の差は相対的に小さくなります。その場合は、取扱銘柄やアプリの使いやすさなど、ほかの条件で選んでも構いません。暗号資産のまま送ることが多い人は、送付手数料も必ず見てください。GMOコインとSBI VCトレードは暗号資産の送付も無料と公式に明記していますが、有料の社ではビットコイン1回の送付だけで数千円かかることがあります。送付の回数が増えるほど、この差は日本円の出金手数料の差をはるかに上回ります。

もうひとつ押さえておきたいのは、日本円の出金と暗号資産の送付は別々の手数料だという点です。日本円の出金は、取引所の中の日本円残高を自分の銀行口座へ移す手続きです。暗号資産の送付は、ビットコインやイーサリアムそのものを、別の取引所や自分のウォレットのアドレスへ移す手続きです。画面上ではどちらも「出金」や「送る」という言葉で表示されることがありますが、かかる手数料の決まり方はまったく違います。日本円の出金は1回あたりの固定額が中心で、暗号資産の送付は銘柄ごと、場合によってはネットワークの混雑度ごとに変わります。この記事では両者を混ぜず、別々の表で比べます。数値はすべて2026年11月4日に確認したもので、確認日と確認方法は最後の検証記録にまとめています。

図解1:日本円の出金手数料(3万円以上の出金1回あたり、2026年11月4日確認)
取引所1回の手数料バーの目安(770円を100%とする)
GMOコイン0円
SBI VCトレード0円
Binance Japan(銀行)150円
楽天ウォレット300円
Coincheck407円
OKCoin Japan770円
bitFlyer(他行)770円
bitbank770円

この図の読み方は単純です。バーが長いほど、出金1回あたりの持ち出しが大きいということです。ただし、金額の境目で手数料が変わる社があるため、3万円未満の出金では順位が変わります。次の節の表で、金額の境目まで含めて確認してください。

日本円の出金手数料を8社で比較(実数値・2026年11月4日確認)

下の表が、本記事の中心となる実数値の比較表です。対象は当サイトが掲載する国内8社すべてで、日本円の出金手数料だけを抜き出しています。売買手数料や販売所のスプレッドは含めていません。売買のコストも含めた選び方は、取引所の選び方や販売所と取引所の違いの記事とあわせて読むと、全体像がつかめます。

取引所日本円の出金手数料(1回)条件・備考
GMOコイン無料通常の出金は無料。大口出金は400円。
SBI VCトレード無料最低1,000円以上、1日1回。
Binance Japan銀行150円/PayPay110円PayPayアカウントへの出金が最も安い110円。
楽天ウォレット300円(税込)1回につき300円。
Coincheck407円金額によらず一律407円。
OKCoin Japan400円/770円/1,320円100万円未満400円、100万円以上1,000万円未満770円、1,000万円以上1,320円。
bitFlyer三井住友銀行220円/440円、他行550円/770円境目は3万円。3万円未満が安い側、3万円以上が高い側。
bitbank550円/770円境目は3万円。3万円未満550円、3万円以上770円。

この表から読み取れるポイントは3つあります。第一に、無料の社が2社だけだということです。GMOコインとSBI VCトレードは、回数に関係なく日本円の出金が無料です。第二に、金額の境目がある社とない社があることです。bitFlyerとbitbankは3万円を境に手数料が上がります。OKCoin Japanは3段階で、大きな金額になるほど手数料も上がります。Coincheckと楽天ウォレットは金額によらず一律で、計算がしやすい代わりに、少額の出金では負担率が高くなります。第三に、出金先によって変わる社があることです。bitFlyerは三井住友銀行あてが安く、Binance JapanはPayPayあてが安いです。自分がふだん使う銀行や決済手段と組み合わせて見ることが大切です。

金額の境目について、もう少し具体的に見てみましょう。たとえば2万円を出金する場合、bitFlyerの他行あては550円、bitbankも550円ですが、OKCoin Japanは400円、Coincheckは407円です。3万円ちょうどを出金する場合は、bitFlyerもbitbankも770円に上がります。つまり、3万円前後の出金では、境目をまたぐかどうかで1回の手数料が220円変わります。少額を出金する予定がある人は、自分の出金額がどの金額帯に入るかを、まずこの表に当てはめてください。出金額を少し調整するだけで手数料が下がる場合もありますが、無理に金額を変えてまで節約する必要はありません。あくまで目安として使ってください。

出金額別に見る「固定手数料の重み」――1万円と100万円では負担率が100倍違う

日本円の出金手数料の多くは、出金額に関係なく1回あたりの固定額です。固定額の手数料は、出金額が小さいほど負担率が高くなります。下の表は、出金額を1万円、3万円、10万円、100万円としたときの、1回あたりの手数料と出金額に対する割合です。割合は手数料を出金額で割って計算しています。たとえば1万円の出金で770円の手数料がかかれば、出金額の7.7%が手数料で消えることになります。100万円の出金で同じ770円なら、割合は0.077%にしかなりません。同じ770円でも、出金額によって重みが100倍違うのです。

出金額GMO/SBIBinance(銀行)楽天CoincheckOKCoinbitFlyer(他行)bitbank
1万円0円(0%)150円(1.5%)300円(3.0%)407円(4.07%)400円(4.0%)550円(5.5%)550円(5.5%)
3万円0円(0%)150円(0.5%)300円(1.0%)407円(1.36%)400円(1.33%)770円(2.57%)770円(2.57%)
10万円0円(0%)150円(0.15%)300円(0.30%)407円(0.41%)400円(0.40%)770円(0.77%)770円(0.77%)
100万円0円(0%)150円(0.015%)300円(0.03%)407円(0.041%)770円(0.077%)770円(0.077%)770円(0.077%)

この表のいちばんの教訓は、少額の出金を繰り返すほど、固定手数料が効くということです。1万円ずつ10回に分けて出金すれば、手数料は10回分かかります。10万円を1回で出金すれば、手数料は1回分で済みます。出金手数料が有料の社を使う場合は、出金の回数を減らしてまとめることが、最も確実な節約方法です。たとえば、生活費として毎週1万円ずつ出金する習慣がある人は、出金のタイミングを月1回にまとめるだけで、年間の手数料を大きく減らせます。もちろん、生活に必要なお金を無理に遅らせる必要はありません。あくまで、出金の回数を意識することが節約につながるという考え方です。

逆に、100万円のような大きな金額を1回で出金する場合は、出金手数料の差はほとんど気にならなくなります。最も高い770円でも、100万円に対する割合は0.077%です。大きな金額をたまにしか出金しない人にとっては、出金手数料よりも、売買手数料や販売所のスプレッド、取扱銘柄の方が重要になります。出金額が大きい人ほど、出金手数料だけで取引所を決める必要はありません。自分の出金パターンを、金額と回数の両方で振り返ってから選ぶことが大切です。次の節では、回数の側面を年間の総額で試算します。

図解2:出金額別の負担率――固定手数料は少額ほど重い

1万円の出金で770円は7.7%、3万円で2.57%、10万円で0.77%、100万円で0.077%です。同じ手数料でも、出金額が10倍になれば負担率は10分の1になります。少額をこまめに出す人ほど、無料の社か、出金をまとめる工夫が効きます。

出金の回数で変わる年間コスト――月1回と月2回、年12回と年24回

出金手数料は1回あたりの金額だけでは見えません。回数をかければ、年間の総額になります。下の表は、3万円以上の出金を、年12回(月1回)、年24回(月2回)、年52回(週1回)行った場合の年間の出金手数料です。計算は単純で、1回あたりの手数料に回数をかけています。売買手数料やスプレッドは含めていません。出金だけに絞った試算であることに注意してください。

年間の出金回数GMO/SBIBinance(銀行)楽天CoincheckOKCoin(100万円未満)bitFlyer(他行)bitbank
年12回(月1回)0円1,800円3,600円4,884円4,800円9,240円9,240円
年24回(月2回)0円3,600円7,200円9,768円9,600円18,480円18,480円
年52回(週1回)0円7,800円15,600円21,164円20,800円40,040円40,040円

年12回の場合、無料の社と最も高い社との差は9,240円です。年24回になれば差は18,480円、年52回になれば40,040円に広がります。出金の回数が多い人ほど、無料の社を選ぶ意味が大きくなります。逆に、年に1回しか出金しない人なら、最も高い社でも770円の差でしかありません。その場合は、出金手数料よりも、自分の使いやすさや取扱銘柄を優先しても構いません。試算表は、自分の回数を当てはめるための物差しとして使ってください。

回数を減らす工夫も、同じくらい効果があります。たとえば月2回の出金を月1回にまとめれば、年間の出金手数料は半分になります。週1回の出金を月1回にまとめれば、4分の1近くまで減ります。ただし、出金をまとめるために、必要なお金の受け取りを遅らせるのは本末転倒です。生活費や支払いの予定がある場合は、そちらを優先してください。出金手数料の節約は、あくまで無理のない範囲での工夫です。また、SBI VCトレードは1日1回という制限があるため、1日に何度も出金したい人には向きません。回数の制限も、公式の案内で事前に確認してください。

暗号資産の送付手数料は別物――ビットコイン1回で数千円、無料の社との差

ここからは、日本円の出金とは別の、暗号資産の送付手数料を見ていきます。送付とは、ビットコインやイーサリアムそのものを、別の取引所や自分のウォレットへ移すことです。送付手数料は銘柄ごとに決まっており、日本円の出金手数料とは桁が違うことがあります。下の表は、本記事で公式ページを確認できた5社について、ビットコイン、イーサリアム、エックスアールピーの送付手数料をまとめたものです。楽天ウォレット、Binance Japan、OKCoin Japanの暗号資産の送付手数料は、本記事の確認範囲では数値を確定できなかったため、この表には載せていません。載せていないのは安いからでも高いからでもなく、確認できていないからです。送る前に、必ず各社の公式手数料表で確認してください。

送付元ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)エックスアールピー(XRP)
GMOコイン無料無料無料
SBI VCトレード無料無料無料
Coincheck0.0005〜0.016 BTC(変動)0.005〜0.16 ETH(変動)本記事では未確認
bitFlyer0.0004 BTC0.005 ETH無料
bitbank0.0006 BTC0.005 ETH0.1 XRP

送付手数料の円換算をしてみましょう。価格は2026年11月4日16時57分時点(CoinGecko)の取得値で、ビットコインは12,330,472円、イーサリアムは363,556円、エックスアールピーは201.32円です。この価格で計算すると、ビットコインの送付1回は、bitFlyerの0.0004 BTCで約4,932円、Coincheckの最小区分0.0005 BTCで約6,165円、bitbankの0.0006 BTCで約7,398円になります。イーサリアムの0.005 ETHは約1,818円、エックスアールピーの0.1 XRPは約20円です。ビットコインの送付は、銘柄の価格が高いために、数量としては小さく見えても円換算では数千円になるのです。

Coincheckの送付手数料は変動制で、ネットワークの混雑度によって区分が変わります。ビットコインは0.0005 BTCから0.016 BTCまで、イーサリアムは0.005 ETHから0.16 ETHまでの範囲です。最大区分で計算すると、ビットコインは約197,288円、イーサリアムは約58,169円にもなります。ただし、最大区分が常時適用されるわけではありません。送る直前に画面に表示される手数料を必ず確認し、納得できない金額なら送るタイミングをずらすことも検討してください。送付手数料は、送る数量が小さくても1回あたりの固定額でかかるため、少額の送付ほど負担率が高くなります。数万円分を移すだけなら、送付する側で売って日本円で出金し、受け取る側で買い直す方が安い場合もあります。その場合は、売買手数料やスプレッド、税金の扱いもあわせて考える必要があります。税金の基礎は税金と確定申告の記事にまとめています。

図解3:ビットコイン送付1回の円換算(2026年11月4日16時57分時点の価格で計算)
送付元BTC送付手数料円換算(約)
GMOコイン/SBI VCトレード無料0円
bitFlyer0.0004 BTC約4,932円
Coincheck(最小区分)0.0005 BTC約6,165円
bitbank0.0006 BTC約7,398円

この図の要点は、送付1回の差が、日本円の出金手数料の差よりもはるかに大きいということです。日本円の出金では数百円の差だったものが、ビットコインの送付では数千円の差になります。外部へ送る機会が多い人ほど、送付無料の社を起点にすることが効きます。

送付する銘柄やネットワークでも、金額は大きく変わります。たとえばbitbankでは、イーサリアムを通常のネットワークで送ると0.005 ETHですが、別のネットワークでは0.00042 ETHになる場合があります。本記事では、通常のネットワークの値を中心に扱っています。送り先が対応しているネットワークかどうかは、送る前に両方の案内で確認してください。違うネットワークで送ると、資産が戻らないことがあります。送付手数料が無料でも、ネットワークの選択ミスだけは避けなければなりません。初めて送る相手先には、まず少額で試し、着金を確認してから本番の数量を送るのが安全です。

用途別フローチャート診断――あなたはどの出金タイプか

ここまで読んで、自分のタイプがどれに近いかが見えてきた人も多いはずです。下のフローチャート診断で、自分の出金パターンを当てはめてみてください。診断はあくまで目安で、最終的な選択は、取扱銘柄やアプリの使いやすさなども含めて判断してください。

図解4:用途別フローチャート診断

質問1:外部のウォレットや別の取引所へ、暗号資産を月に1回以上送りますか。はいと答えた人は、送付無料のGMOコインかSBI VCトレードを起点にするのが最も効果的です。送付1回の差が数千円になるため、送る回数が増えるほど差は広がります。

質問2:質問1がいいえで、日本円を月に何回も出金しますか。はいと答えた人は、日本円の出金が無料のGMOコインかSBI VCトレードが候補になります。月2回の出金でも、年間で1万円以上の差がつくことがあります。

質問3:質問1も質問2もいいえで、出金はたまに、まとまった金額だけですか。その場合は、出金手数料の差は小さいため、取扱銘柄やアプリの使いやすさ、積立やステーキングの有無など、ほかの条件で選んでも構いません。出金のたびに数百円かかることは理解したうえで、自分の使いやすさを優先してください。

質問4:特定の銘柄だけを扱いたい、あるいは特定の銀行やPayPayへの出金を重視しますか。その場合は、銘柄の取扱いと出金先の組み合わせで絞ってください。たとえばPayPayへの出金を重視するならBinance Japanの110円、三井住友銀行あてを重視するならbitFlyerの220円や440円が目安になります。ただし、銘柄の取扱いがなければ意味がありません。銘柄の取扱いは銘柄一覧や各取引所の詳細ページで確認してください。

診断の結果が2社に絞れた場合、次に見るべきは、売買のしやすさです。GMOコインとSBI VCトレードは、どちらも取引所形式の手数料がMakerマイナス0.01%、Taker0.05%と、板取引のコストも低い水準です。販売所だけを使う場合は、スプレッドが別にかかるため、板取引の画面に慣れることも検討してください。板取引と販売所の違いは販売所と取引所の違いの記事で解説しています。複数の取引所に口座を持つことも認められており、出金用と売買用で使い分ける人もいます。管理の手間とのバランスを見て、2社程度に絞るのが現実的です。

日本円を出金する手順と、失敗しないためのチェックリスト

日本円の出金は、大きく2段階です。まず、持っている暗号資産を売って日本円残高にします。次に、その日本円残高を自分の銀行口座へ出金します。ビットコインのままでは銀行口座に入れられないため、売る手順を飛ばすことはできません。販売所で売ることもできますが、販売所の売値は板の仲値より低いことが多く、10万円分では数千円の差になることもあります。急がない場合は、取引所形式の画面で売る方法を覚えておくと、総コストを抑えやすくなります。

図解5:日本円を出金する5ステップ
  1. 取引所形式の画面で、売りたい銘柄と数量を選び、日本円に売る。成行か指値かを決め、約定したら日本円残高が増えたことを確認する。
  2. 初回は、本人名義の銀行口座を登録する。家族名義や屋号付きの口座には出金できないため、名義の一致を確認する。
  3. 出金先の口座を選び、出金額を入力する。手数料を差し引いた額が届くため、出金額と手数料の合計が残高を超えていないか確認する。
  4. 二段階認証のコードを入力して申請する。申請後に取り消せない社もあるため、口座番号は下の桁まで照合してから申請する。
  5. 申請完了のメールと出金履歴を確認し、自分の銀行口座で着金を確認する。反映が遅い場合は、まず出金履歴の状態を見る。

出金の前に確認したいチェックリストをまとめます。出金額は最低額以上か。出金額に手数料を加えた合計が残高以内か。出金先の口座は本人名義か。出金先の口座番号は正しいか。パスワードや二段階認証を変更した直後ではないか。お金が必要な日の数日前に申請しているか。送付の場合は、送付先のアドレスとネットワークは正しいか。送付先は取引所か自分のウォレットか、申告内容は合っているか。初回の送付先には少額で試しているか。これらの項目は、出金の失敗の多くを防ぎます。とくに、出金先の名義と口座番号の間違いは、取り返しがつきにくいため、申請前の照合が大切です。

出金でつまずきやすい5つの落とし穴(反映・名義・最低額・制限・ネットワーク)

第一の落とし穴は、反映までの時間です。出金の反映は、即時から数営業日まで、社によって幅があります。夜間や土日祝の申請は、翌営業日以降になることが一般的です。お金が必要な当日に申請して間に合わない、という事態を避けるため、必要な日の数日前に出す習慣をつけてください。反映の目安は、各社の公式の入出金案内で確認してください。本記事では、反映時間の数値を断定していません。社ごとに条件が違うため、自分の使う社の案内を見ることが確実です。

第二は、出金先の名義です。出金先は、取引所に登録した本人名義の口座だけです。結婚などで名前が変わった場合は、取引所の登録情報も変更する必要があります。第三は、最低出金額と回数の制限です。SBI VCトレードは最低1,000円以上で1日1回という制限があります。GMOコインは通常の出金で1回あたりの金額に関する案内があります。自分の出金額が最低額を満たしているか、回数の制限にかからないかを、申請前に確認してください。第四は、入金直後の制限です。入金方法によっては、入金した直後の出金や送付が一定期間できない社があります。急いで出金する予定があるときは、入金方法と制限の組み合わせも確認してください。第五は、送付先のネットワークです。送付手数料が無料でも、送り先と違うネットワークを選ぶと資産が戻らないことがあります。アドレスのコピーと貼り付け、ネットワークの一致、少額での試し送りを徹底してください。

出金と税金の関係も、ひとこと添えておきます。出金そのものに税金がかかるわけではありません。所得になるのは、暗号資産を売ったとき、別の暗号資産と交換したとき、買い物に使ったときです。暗号資産の利益は原則として雑所得で、給与所得者の場合は給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になる場合があります。出金の手数料や売買の履歴は、確定申告の前に保存しておくと安心です。詳しくは税金と確定申告の記事をご覧ください。個別の判断に迷うときは、税理士や税務署に確認してください。

検証記録と出典――何をいつどう確認したか

本記事の数値は、2026年11月4日に確認したものです。日本円の出金手数料は、当サイトの取引所データ(2026年11月4日16時57分時点の確認データ)に基づき、GMOコイン、SBI VCトレード、Coincheck、bitFlyer、bitbankについては同日に各社の公式手数料ページを開いて再確認しています。GMOコインの公式手数料ページでは、日本円の出金は無料、大口出金は400円、暗号資産の送付は無料と明記されています。SBI VCトレードの公式手数料ページでは、口座管理費、年会費、日本円の入出金手数料、暗号資産の受取・送付手数料はかからないと明記されています。Coincheckの公式手数料ページでは、日本円の出金は407円、ビットコインとイーサリアムの送付は変動制の区分が明記されています。bitFlyerの公式手数料ページでは、日本円の出金は三井住友銀行あてと他行あてで金額が分かれ、ビットコインの送付は0.0004 BTC、イーサリアムは0.005 ETH、エックスアールピーは無料と明記されています。bitbankの公式手数料ページでは、日本円の出金は550円と770円、ビットコインは0.0006 BTC、イーサリアムは0.005 ETH、エックスアールピーは0.1 XRPと明記されています。

価格の換算に使ったのは、2026年11月4日16時57分時点(CoinGecko)の取得値で、ビットコイン12,330,472円、イーサリアム363,556円、エックスアールピー201.32円です。市場価格は常に変動するため、円換算はあくまで執筆時点の目安です。楽天ウォレット、Binance Japan、OKCoin Japanの日本円の出金手数料は、当サイトの2026年11月4日確認データに基づいています。これら3社の暗号資産の送付手数料は、本記事の確認範囲では数値を確定できなかったため、表には載せていません。確認できていない数値を推測で書くことはしていません。手数料は各社により変更されることがあるため、口座開設や取引の前には、必ず各取引所の公式サイトで最新の条件をご確認ください。関連ページとして、8社横断比較表、取引所一覧、取引所の選び方もあわせてご覧ください。本記事は一般的な情報提供であり、投資助言ではありません。

よくある質問

日本円の出金手数料が無料の取引所はどこですか?

国内8社のうち、GMOコインとSBI VCトレードは日本円の出金が無料です。ただしSBI VCトレードは最低1,000円以上で1日1回、GMOコインは大口出金が400円という条件があるため、公式の案内で確認してください。

1万円だけ出金すると、手数料の割合はどうなりますか?

固定額の手数料は少額ほど重くなります。1万円の出金で770円なら7.7%、407円なら4.07%、300円なら3.0%です。少額をこまめに出す場合は、無料の社を選ぶか、出金をまとめることが効果的です。

ビットコインのまま送るのと、売って日本円で出すのはどちらが安いですか?

送る回数と送付手数料で変わります。送付が無料の社なら暗号資産のまま送る方が安い場合が多く、有料の社ではビットコイン1回で約4,932円から約7,398円かかるため、売って日本円で出金し、受け取る側で買い直す方が安い場合もあります。売買手数料や税金の扱いもあわせて考えてください。

出金したお金が届くまでどれくらいかかりますか?

社によって異なり、即時から数営業日まで幅があります。夜間や土日祝の申請は翌営業日以降になりやすいため、お金が必要な日の数日前に申請してください。反映の目安は各社の公式の入出金案内で確認してください。

出金手数料は確定申告で経費になりますか?

出金そのものに税金はかかりません。所得になるのは売ったときや交換したときで、原則として雑所得です。手数料の扱いは取引の種類によって変わるため、個別の判断は税理士や税務署に確認してください。詳しくは税金と確定申告の記事をご覧ください。

タグ:出金手数料、送付手数料、取引所比較、日本円出金 / 公開日:2026-11-04

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